[ 書籍表紙の挿絵・カバーデザイン ]
『ル・コルビュジエの浮かぶ建築』
-難民避難線船への再生に導いた女性たちとその物語-
アジールフロッタンに「関わった多くの人々」「流れた時間」「製作の背景」といった多くの要素をカバーでいかに魅力的に表現するか、を考えました。
“積層する帯”
各時代をイメージした“帯”が地層のように積みあがっていくことで、アジールフロッタンが経へきた“時間の流れ”を表現しています。「第一次世界大戦」「フェミニズムの台頭」から始まり、「竣工時の華やかな時代」を経て、「現在」「未来」へと“帯”が積みあがっています。
“散在するオブジェクト”
・アジールフロッタンを取り巻く「人・もの」
・パリの社交界の華やかな街並み
・多数つくられたコンクリート船
・ルーブル宮殿の目の前という逆説的な立地
・ルーブル美術館近辺のセーヌ川の特徴的な形
・第一次世界大戦(飛行機)とシンガーミシン
・コルビュジエの作品
・込められた5原則(断面図・平面図)
・遠藤秀平による、アルミの囲い
など、様々なオブジェクトを抽象化し、各時代の“帯”上に配置しました。
本を読み終わった後、カバーを見直すと、散在するオブジェクトの意味に気付くようデザインしました。
www.amazon.co.jp/dp/4306046583
著/ミシェル・カンタル・デュパール
訳/古賀順子
監修/遠藤秀平
発行/鹿島出版会
カバーデザイン/イスナデザイン(一瀬健人・野口理沙子)
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