日本建築設計学会主催、若手建築家による企画展「Architects of the Year 2017 -越境プロジェクト-」への出展作品。
□ “見方”の定義
文字・動物・演劇、、など独自の目で世界を見て、表現しているといえる媒体を8つ定義した。ここでいう独自の目とは、ある「物事」を見て、抽象化したり、誇張したりして、現実の世界とは違うアウトプットで表現をしている媒体のことである。
私達は、それを“見方”と呼ぶことにした。
① 漢字の目
② アルファベットの目
③ 渡り鳥の目
④ 絵本の目
⑤ 吉本新喜劇の目
⑥ 神戸大学学生の目
⑦ 小人の目
⑧ 飛行士の目
これら8つの目で見た世界を再構築し、ランダムに組み合わせ一つの街をつくりました。
□ スケールと意味について
イラストには、私達が「当たり前だ」と思っていることを飛び越える力があると思います。イラストで描く「現実にはあり得ない(あるいは、よく見るとおかしい)オブジェクト」を建築で取り組んでみたいと考えています。
この展示では、「街の地図でありながら、スケールや視点の異なる出来事が混ざり込んでいる地図」を考えました。
・“道路”に見える木の枠が、風景を切り取る“窓枠”になる。日本橋の家の“モルタルの模様”が“クジラの海”になる。
・床に入っているモルタルの模様がクジラの泳ぐ海になる
・一つの“街区”が“森を俯瞰した絵”のように見え、そこに枠の外から鳥の大きな影が落ちる、そして異なるスケールのものが混じりあう。
など、いくつもの意味を込めています。
ある「オブジェクト」に少しの操作を加えることで、複数の意味を持ったり、全く違う意味のものへと変わったりする。そんなモノ達が集合している状態を作り出そうと考えました。
展覧会コミッショナー:遠藤秀平(建築家/神戸大学大学院教授)
展覧会コーディネーター :竹口健太郎(建築家/アルファヴィル一級建築士事務所)
日本橋の家プロデューサー:倉方俊輔(建築史家/大阪市立大学准教授)
会場提供:金森秀治郎(日本橋の家オーナー)
会場構成:吉川青(アトリエトレス)
企画協力:uug
主催:一般社団法人日本建築設計学会
協力:生きた建築ミュージアム大阪実行委員会
写真:大竹央祐(前半2枚)、イスナデザイン(その他)
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