立命館大学 キャンパス案内壁画

【11人の体験が錯綜するキャンパスマップ】

立命館大学 大阪いばらきキャンパス(OIC)新棟の壁画プロジェクトです。リアルとバーチャルの融合と学生の主体的な活動を目指した新棟で、日々挑戦と失敗が繰り返される実験場でもあります。学内外の多様なアクターが交わり、この場で新たな価値を生み出すことを目指していく覚悟がイラスト全体を通じて描かれています。
 このメッセージは学生のみならず、大学を訪れる会社員、近所の人、子供たちにも向けられており、イラストの中には学生を含めた様々なタイプの11人のペルソナが登場します。4つの壁画の中に組み込まれた、11人のストーリーを追うことで、自分と重ねて建物を体験することができるようになっています。

1:フロアマップ
新棟の1階フロアを俯瞰する壁画。キャンパス内における重要度や使い方の頻度に合わせて、部屋の大きさをデフォルメし、実際の空間と似通いつつも大事な部分がわかるようにしている。それぞれの部屋には、主要な設備やアクティビティを描き込んでおり、実際の使い方や過ごし方を想像することができる。また失敗する姿も意図的に描かれている。

2:関係図
11人のペルソナのストーリーに最も焦点をあて、建物を体験できるように描いた壁画。キャンパス空間を描いた背景の上に、それぞれのペルソナの
ストーリーをコマと矢印で描いていった。キャンパスに来るようになったきっかけ、学び、挑戦、失敗、そして何を手に入れるか目で追えるようになっている。コマに加えられている吹き出しの一部ではセリフが抜けた状態になっており、見ている人が自分でセリフを補足していくことで、より深く読み込める。

3:イントロ
これから始まる大学生活の無限の可能性を示唆する壁画。左(現在)から右(未来)に向かって発散する軸の上に、これから経験するであろうシーンを断片的に描き、そこを様々な学生たちが歩いている。シーンを切り分ける境界線はあみだくじ状になっており、未来への道はまっすぐではないこと、ひとりひとり違うことを示している。

サイズ:W2000×H3000~W7000×H2000(mm)
クライアント:学校法人立命館
ディレクション:株式会社竹中工務店
イラスト:イスナデザイン
撮影:楠瀬友将

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